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JLPT N3 — Desember 2010
93 soal 言語知識(文字・語彙・文法)・読解・聴解 lengkap dengan kunci jawaban.
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1
文字・語彙
Mojigoi (Kanji & Kosakata) (Soal 1–25)
問題1 _の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
1
時間があつにつれて、選手の動きが鈍ってきた。
もじ
1 にぶって
2
高校生のごろ、「将来は海外で働きたい」と漠然と考えていた。
もじ
2 ばくぜん
3
閲覧した資料は、カウンターに戻してください。
もじ
3 えつらん
4
首相は自身の発言についての釈明におわれた。
もじ
4 しゃくめい
5
弊社は今回の合併を機に社名を変更します。
もじ
3 がっぺい
6
ようやく景気回復の兆しが見えてきた。
もじ
3 きざし
問題2 ( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
7
大学をやめると言ったら、母に( )反対された。
もじ
1
8
そんな軽装で冬の山に登るなんて、( )だ。
もじ
2 無謀
9
今回の作品は、彼にとって( )の出来と言えるだろう。
もじ
3 会心
10
この言葉には、やや批判的な( )が含まれている。
もじ
3 ニュアンス
11
この辺りは、高速道路と鉄道が( )して走っている。
もじ
4 並行
12
この文章は新聞記事からの( )です。
もじ
4 抜粋
13
コピー用紙の( )が減ったら、注文しておいてください。
もじ
3 ストック
問題3 _の言葉に意味が最も近いものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
14
今日の会議で出た意見は、ありきたりのものが多かった。
もじ
2 平凡な
15
両チームの実力の差は歴然としている
もじ
2 はっきりしている
16
無駄な経費は極力減らそう。
もじ
3 できる限り
17
その結果を聞いて落胆した
もじ
2 がっかりした
18
あの小説の結末はあっけないものだったらしい。
もじ
1 意外につまらない
19
あのポスターは色のコントラストが印象的だ。
もじ
1 対比
問題4 次の言葉の使い方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
20
とっくに
もじ
2 山田さんならとっくに帰りました。
21
まちまち
もじ
1 うちの家族は夕食をとる時間がまちまちだ。
22
ゆとり
もじ
2 子供が生まれてからは経済的にゆとりがなくなった。
23
配布
もじ
4 あの店では今、化粧品の無料サンプルを配布している。
24
質素
もじ
4 無駄なものは買わずに、質素な生活を送っている。
25
見失う
もじ
4 よそ見をしながら歩いていたら、友達を見失ってしまった。
{SHORT_TITLE}
2
文法・読解
Bunpou & Dokkai (Tata Bahasa & Bacaan) (Soal 1–45)
問題5 次の文の( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
26
燃料価格の高騰( )、複数の航空会社が運賃を値上げした。
ぶんぽう
1 を受けて
27
本日結論が出なかった問題については、次回、改めて検討すること( )致します。
ぶんぽう
4
28
全国の名産品を電話一本で自宅まで届けてくれるサービスが、その手軽さ( )人気を集めている。
ぶんぽう
2 ゆえに
29
A「頂上まで、どのくらいかかりますか。」
B「大人の私で2時間半といった( )でしたから、お子さん連れなら、半日かかるかもしれませんね。」
ぶんぽう
4 ところ
30
100年の伝統を誇るこの旅館のサービスには、老舗旅館( )細やかな心遣いが感じられる。
ぶんぽう
4 ならではの
31
彼の論文は、構成にはまだ少し問題がある気が( )、内容自体はだいぶよくなったと思う。
ぶんぽう
2 しないでもないが
32
夫「週末の旅行、このスーツケースでどうかなあ?」
妻「何週間も海外に( )、今度はそんなに大きいスーツケースは要らないんじゃない?」
ぶんぽう
1 行くわけじゃあるまいし
33
(インタビューで)
記者「田中監督、優勝おめでとうございます。田中監督ご自身の今のお気持ちを( )。」
監督「はい。優勝できて本当にうれしいです。」
ぶんぽう
2 お聞かせ願えますか。
34
今年は花粉の量が多いので、花粉症の人は辛いらしい。目が多少かゆくなる( )、ひどい場合は痛くて目が開けられなくなることもあるそうだ。
ぶんぽう
3 くらいはいいとしても
35
駅前の再開発の意義は理解出来ても、長年そこで商売をしてきた人達にとっては閉店や立ち退きは不本意で、すぐには( )と思われる。
ぶんぽう
3 受け入れがたいのではないか
問題6 次の文の_★_に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
36
雑誌で紹介された ___ ★ ___ というわけではないだろう。
ぶんぽう
4 必ずしも
37
彼はとても優秀で成績が学年の上位に入っている ___ ★ ___ 真面目で好感がもてる。
ぶんぽう
1 授業に取り組む
38
(会社で)
A「X 社に行くなら、電話で連絡してから行ったら。」
B「いや、X 社の担当者が ___ ★ ___ だから、しなくていいよ。」
ぶんぽう
4 預けてくればいい
39
政府は ___ ★ ___ として、手始めに自動車税の引き上げを主張している。
ぶんぽう
1 もの
40
「反省」とは、あたかも他人 ___ ★ ___ 自らを客観的に眺める精神活動である。
ぶんぽう
4 眺める
問題7 次の文章を読んで、文章全体の趣旨を踏まえて、41から45の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
41
本文

以下は、作家有栖川氏が友人の野間氏に当てて書いた手紙である。

前略 ご無沙汰していますが、お変わりありませんか。こちらは元気でやっています。

先にハガキでお知らせしたとおり、三月に引っ越しをしました。大阪にくることがあればぜひ立ち寄ってください。積もる話もあるので、泊まりがけで来てもらえるなら、なお歓迎します。

さて、お送り下さったモン・デュール『ウルフ・シティ』は、大学時代に(41)借りたもの(のはず)です。長い間、どうもありがとう。二十年以上も借りてしまって、申し訳ない。「なくしたと思ってCDで買い直した」ということのありませんように。

引っ越し後に整理をしていたら、(注1)人様から借りたままの本やレコードがぼろぼろ出てきて(注2)猛省し、順に持ち主へ返還していっているのです。

(42)「ある筈なのに見当たらない本」が少なからずあって、それを誰に貸したか思い出すのに一苦労しています。君のように、借りた本をきちんと返す人は珍しいわけです。

君に(43)、たった一つ。五年ほど前、神戸で会った時、「ホテルに財布を忘れてきた」と言うから貸した一万円だけか。(44)会っていないんですね。年をとると、時間がたつのが早く驚きます。

ともあれ、遠からぬ(注3)来訪を待っています。神戸で盛り上がった話の続きでも(45)。

では、また連絡ください。奥さんによろしく。

二〇〇四年五月十六日 有栖川有栖 草々

野間亜門様

(注1)人様(ひとさま):ほかの人

(注2)猛省する(もうせい):強く反省する

(注3)来訪(らいほう):訪ねてくること

(41)
ぶんぽう
1 君から
42
(42)
ぶんぽう
3 あるいは
43
(43)
ぶんぽう
2 貸したままなのは
44
(44)
ぶんぽう
4 あれ以来
45
(45)
ぶんぽう
3 しましょうか
問題8 次の(1)から(4)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
46
本文

人間は、目の前のものやできごとを、自分の目だけで見ているとか、感じているとかというように思うかもしれないが、実際には、頭の中では、同時に記憶の中から同じような情報を引っ張り出して、素早く比較、検討しているのだ。

つまり、勘がいいとか、察しがいいというのは、目で見たこと、聞いたことだけでものごとを判断しているわけではなく、想像力が発達しているということになる。脳の記憶をいかにうまく使いこなしているかという差が表れてくるのだ。

(米山公啓「頭がいい」とはどういうことかによる)

筆者によると、勘や察しがいいとはどういうことか。
どっかい
3 頭の中に蓄積した情報を上手に活用し、目の前のものごとを瞬時に判断できる。
47
本文

以下は、ある会社が取り引き先に出したメールである。

(株)中田清掃社 総務課 田山 広 様

毎度、お引き立ていただきありがとうございます。

さて、11月5日にご注文いただきました品を、本日、添付の納品明細書通り発送いたしました。

なお、「床用洗剤スリーン」につきましては、誠に申し訳ございませんが、在庫不足のため、50箱のみの発送とさせていただきました。未発送分は入荷次第(2週間後の予定)発送いたします。本日発送の商品が到着しましたら、大変お手数をおかけいたしますが、一緒にお送りした品物受取書に押印のうえ、返信用封筒にてお送りくださるようお願い申し上げます。

添付書類:納品明細書(写し)1通

(株)キイト 営業課長 佐川 明人

このメールの用件は何か。
どっかい
1 出荷状況のお知らせと受取返信のお願い
48
本文

専門家・研究者やマスコミには、ごみの問題や斜面林や里山などの破壊といった身近な環境問題を重視せず、いくつかの代表的な環境問題ばかりを取り扱う傾向が強い。マスコミなどが注目する環境問題に取り組んでいることが、専門家の専門性を誇示し、専門家としてのステータスを維持させることにつながっているかのように見える。環境問題が話題性の高いものに特化されることは、日常的な環境問題が大部分の専門家・研究者から無視され、放置されることになる。

(御代川貴久夫・関啓子「環境教育を学ぶ人のために」による)

(注)里山(さとやま):人家の近くにあって、人の生活と関係が深い森林や山

筆者は、専門家・研究者の環境問題への取り組みをどのようにとらえているか。
どっかい
2 マスコミが注目している問題に特化して研究を進めている。
49
本文

人は一人では生きられない。よほどの変人か仙人のような人でなければ、人は世の中と無関係には生きられない。しかも、その世の中というものは固定されたものではなく、ものすごい速さで形を変えていて、それにいちいち適応していくのには、体力も技術も精神力も要る。そんな化け物のような世の中から自分を守るために、一人きりで孤高の城に籠城すれば、やがて孤独に自滅する。その矛盾をどうしていったらいいのだろう。

(山本文緒<結婚願望>による)

(注1)仙人:世の中と離れて生きる神のような人

(注2)化け物:怪物

(注3)孤高の城に籠城する:ここでは、外部との接触を一切持たずに自分の殻に閉じこもる

この文章で筆者が述べていることは何か。
どっかい
4 人は孤独に生きられないが、世の中に合わせるのも大変だ。
問題9 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
50
本文

以下は、市民向け講座の講師を務めた大学教員の話である。

正直なことをいうと、成人した人々の集まりであるNHK文化センターで、美術史の話をするのは、最初はかなり疑わしい気分だった。というのは、多かれ少なかれ社会に出たり、家庭を持ったりした経験があって、それなりの見識なり専門なりを持っている人々が、いまさら“役にも立たぬ”過去の芸術に、それほど深い興味を持つだろうなどとは思えなかったからである。また、仮に持ったとしても、それは、自分の好みに合った美術品を、楽しんで眺める、といった種類のものかと思っていた。ところが、それが大変な間違いだということがわかった。

ひたひたと押し寄せてくる、にせものでない、深い興味が近頃の大学生にこそ見つけることのできないものであった。はたちになるやならずの若者たちは、多くの場合、単位をとるためにそこにいるのであって、どこまで心から興味を抱いてそこにいるのか全く疑わしい。(中略)市民講座の熱心さは、かつて、喜びもなく学生時代を過ごしてしまった人々の、いわばノスタルジーの場合なのであろうか。失われて初めて、その喜びを知ったというわけなのか。私はそう思うようになった。

ところが、それもまた、間違いだということがわかった。1年と数カ月講座を続けた今は、あることがわかったのである。つまり、芸術は、子供には“わからない”ということである。芸術とは、人生の経験であり、憧れであり、また失望と悲哀である。一片の絵にも、人生が詰まっている。人生を生きていないものに、絵がわかるわけがない。もちろん、若者でも、ある程度はわかる。しかし、本当に深くわかるのは、すでに生きた人々である。

(みどり「レット・イット・ビー」による)

(注)ノスタルジー:過ぎた日々を懐かしがること

大変な間違いだったとあるが、何が間違いだったのか。
どっかい
3 社会経験のある人が美術史に大きな関心を示すとは思えなかったこと
51
市民講座の熱心さとあるが、筆者は講座を受ける人たちが熱心なのはどうしてだと思っていたか。
どっかい
1 学生時代に感じた学ぶ喜びを懐かしんでいるから
52
筆者が市民講座での経験を通して最も強く感じたことは何か。
どっかい
2 芸術は人生の経験があってこそ理解できる
53
本文

以下は、国立国会図書館についての新聞記事である。

8月上旬、地下1階に用意された大型保温テントに66箱の段ボールが運びこまれた。中に置いた6本のボンベから、濃度60%の二酸化炭素ガスが流し込まれた。

段ボールの中身は、個人や団体が所蔵していた1930~40年代の和紙製の書籍や小冊子だ。同図書館資料保存課の中島尚子さんは「室温25度、濃度60%で2週間燻蒸すると、成虫はもちろん、目に見えない卵まで駆除できます」と話す。

同図書館の書庫の大半は閉架で、見学者以外の一般人は立ち入る機会がない。これまで虫食い被害は数件しかなく、外部からの害虫の侵入はあまり警戒されてこなかったという。

ところが、2006年に館内一斉調査をすると、過去に古書店から購入した和紙の巻物2本が、保管ケース内で繁殖した甲虫の一種「シバンムシ」の幼虫に食べられているのが見つかった。

07年には書庫内でカビが発生し、数千冊の本に被害が出た。カビは本そのものを傷めるだけでなく、虫の餌にもなる。

調査の結果、外部から持ち込まれる本や、ホコリに付着した虫やカビが、図書館内で増殖する可能性があることがわかった。

これまでも、虫が見つかった本を取り出し、化学薬品で駆除してきた。二酸化炭素は人や環境への影響も少なく、低費用で済む。書庫に入れる前に、段ボールごと一斉駆除できるのが最大のメリットという。

同図書館は、こうしたノウハウをホームページや論文で国内外に紹介している。

(朝日新聞2010年8月17日付夕刊による)

(注1)燻蒸する:ここでは、ガスや煙で殺菌殺虫を行う

(注2)閉架:利用者に書棚を開放せず、請求に応じて本を取り出して見せるシステム

(注3)巻物:長い紙に書かれて、巻いて保管された昔の書物

この記事によると、国立国会図書館で2010年8月上旬に何が行われたか。
どっかい
3 個人や団体が所有していた和紙製の本などの害虫駆除作業が行われた。
54
この記事によると、国立国会図書館では本が傷んだ原因をどのように考えているか。
どっかい
1 外から持ち込まれる本などについた虫やカビが増殖したから。
55
国立国会図書館で行われた作業の方法は以前のものとどのように違うか。
どっかい
2 以前は問題がみつかった本だけを処理していたが、最近では新しく受け入れた本についても処理するようになった。
56
本文

文章を書こうとすると、私たちの心の闇に一つの言葉が光る。その言葉がおぼろげな内容を象徴していて、そこから次の言葉が生まれる気配が感じられる。紙の上にその言葉を書きとめてみる。その言葉によってはじめて自分が何を書こうとしているかが、わかりはじめるのだ。①“混沌からことばへ”とはこの場面を指している。人間の言葉が本当に生きているのはここである。

私たちは、ペンが書いてゆくにつれて考える。“考える”とは、音声にならない言葉をひとりごとのように口の中で言うことだ。その言葉をペンが書き留める。書きとめた言葉がさらに次の思考を呼ぶ。これが文章表現の“現場”だ。

文章を書いた経験をふりかえれば、だれでも思いあたることだが、書き上げた文章は必ず、自分がはじめに漠然と予感していた内容とは違ったものになっている。心の闇に一つ二つ、危うく連なって光っていた言葉が漠然と象徴していた内容と、複雑な思考を経て言葉の秩序によって組織され他人にも理解されるようになった文章との違いが、そう感じさせるのだ。

私たちは自分の考えたことを文章に表現しようとすることによって、実際には、考えていた以上のことをその表現された文章の内に発見する。これが文章表現における発見である。書かれた内容(世界)についての発見と、それが自分の中から出てきたという驚き。文章を書くということは、言葉によって、世界を知り自分を知るという二つの驚きを同時に経験することでもある。

(梅田卓夫・清水良典・服部左右一・松川由博編『高校生のための文章読本』による)

(注)おぼろげな:はっきりしない

ここでの①混沌とはどのような状態か。
どっかい
1 書きたいことがあってもそれがぼんやりしている状態
57
書き上げた文章が②予感していた内容とは違ったものになっているのはなぜか。
どっかい
4 書き進むにつれて他人にわかるような文章にまとまったから
58
文章を書くことについて筆者はどのように述べているか。
どっかい
3 考えた内容以上のことを表現でき、自分を発見するものである
問題10 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
59
本文

以下は、筆者が著書の中で「哲学の役割」について書いたものである。

ここで大切なのは、とりわけ科学の意義と限界をしっかりと見定めて、人間的知の全体をほんとうに見渡しうる哲学的知の立場を我がものとすることにある。というのは、科学的知は、二つの限界を持ち、その限界内でしか意義を持たないからである。

一つには、科学的知は、対象を突き放して、第三者的立場で、自分に関わりのない客観的事象として眺め、しかも、必ずしもすべてではなく、特定の観点からだけ対象を扱い、自分が関心を持つ側面だけを取り上げ、それ以外の局面を捨象し、決して対象の全体を見ようとはしないのである。だから、科学が進むと、細分化が必至となり、隣の研究室でやっていることが、お互いにはまったく分からなくなる。専門化と特殊化が、科学の運命であり、いかに学際化が叫ばれても、根本的には①この傾向には歯止めが利かない。それはちょうど、近代的病院で、病気を扱う諸部門が、外科や内科等々として、細かく分かれ、人間全体を扱ってくれる部署が存在しないのと、同様である。

二つには、科学的知は、対象を、自分と無関係な事柄として扱う客観性がその特色をなしているので、そこでは、私たちが、自己として、主体的に決断して実践的に生きてゆく行為の問題を、本質的に扱うことができないのである。というのも、ある状況のなかで、いかに生きるべきかをよく考えて、決断し、行為してゆくためには、来し方行く末をよく熟慮して、もはや無い過去と、いまだ無い将来とを視野に収めながら、現在の状況のなかに突き入ってゆかねばならない。しかし、そのような無いものを視野に収めながら、記憶と期待の熱い思いを抱きつつ行為することは、知覚的に有る現在の事実に検証されることによってのみ確実性を得ようとする科学の実証性とは、まったく別個の事柄だからである。客観的な事実確認のみを大事と考える科学の次元と、人生の岐路に立って、右すべきか左すべきかに思い悩む行為者の立場とは、別個の事柄である。②科学は、いかに生きるべきかという後者の問題を、本質的に扱うことができないのである。

したがって、科学とは別に、存在の全体を視野に収め、世界のあり方の原理的全体を考慮して、世界観の知を育むと同時に、そのなかで、人間はいかに生きるべきであるのかという、人間の主体的な行為の根本を考究して、人生観の知を形成するところに、哲学的な知の本質的な成立根拠があることになる。哲学が愛し求める真実の知とは、こうした人生観・世界観の根本的にほかならない。

(藤田正勝『現代の哲学』による)

(注)捨象(しゃしょう)する:捨て去る

科学的にものごとを見るということを、筆者はどのようにとらえているか。
どっかい
1 現在の事象の一部だけを取り上げて客観的な立場で検証する。
60
①この傾向とあるが、どのような傾向か。
どっかい
4 専門分野が以前より細かく分かれるようになってきた。
61
②科学は、いかに生きるべきかという後者の問題を、本質的に扱うことができないとあるがなぜか。
どっかい
1 客観的な事実確認を重視するものだから。
62
哲学的知の重要性はどこにあるか。
どっかい
1 人間の生き方の根本を扱えること。
問題11 次の A と B の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
63
本文

A

アートを買うか買わないか。その後もコレクションし続けるか、止めてしまうのか。いずれも最初の一点をうまく買えるかどうか、そしてその最初の作品が、自分にとって後々までも価値あるものかどうかで決まってくると思います。

勿論ここでいう価値とは単純な市場価値だけではなく、求めた人にとって、飽きずに長い間付き合い続けられる魅力のことを指しています。この自己満足の部分が大きくないと、なかなか次の一点に手が伸びにくいのではないでしょうか。

アートは大好きだけれど作品を買うほどではないと最初は思っていても、一度購入してみれば、後は堰(せき)(注1)を切ったように買い続けてしまったコレクターの方達を身近に何人も見ています。

(宮津大輔『現代アートを買う』による)

B

真にアートの価値が分かるようになるためには、やはり、買うというステップに至らないといけないと思う。実際に買って自分のものにしてこそ、本当にわかってくるものだ。自分がお金を出して手に入れたものだからこそ、愛着も出てくるだろうし、身近において毎日みていることで、いろんな刺激を受けていくはずだ。

(中略)

数千円にしろ、数万円にしろ、いくらかのお金を出して買うんだから、それに見合うだけのものかどうかをしっかり吟味すること。ギャラリー(注2)で作品と対峙(注3)して、これ、おもしろいな、とか、好きだなと心を動かされる作品に出会えたら、さらに、どうして自分はこれが好きなのか、一歩踏み込んでその理由を考えてみることだ。

大切なのは、自分にとって、これは充分な価値のあるものだと思えるような、自分自身の基準を持つということである。

(小山登美夫『その絵、いくら?現代アートの相場がわかる』による)

(注1)堰を切ったように:ここでは、勢いが止まらずに

(注2)ギャラリー:美術品の展示場

(注3)対峙する:向き合う

A と B はアートを買うことについて、どのような考えを持っているか。
どっかい
2 A は最初に買った作品がその後のアート収集に影響すると考え、B はアートを理解するには買うことが欠かせないと考えている。
64
アートの価値について、A と B が共通して述べていることは何か。
どっかい
3 アートの価値とは、買い手の価値観で決まるものである。
問題12 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
65
本文

眺めていると、東京の空には意外にたくさんの鳥が飛んでいる。カラスやスズメばかりではない。カモメもいるし、僕には種類のよくわからない鳥もいる。それらは町や人家に「適応」した都市鳥ではなく、野生の鳥である。そのような鳥が、コンクリートのビルの上を何事もないように飛び、何の屈託もなく、ビルの一角にとまる。まるで森や林の木の枝にとまるように。

(中略)

ツバメが人家の軒先に巣をつくるのは、スズメを避けるためだということを明らかにした研究がある。スズメはふだんはあまり人間を恐れないが、ひなを育てるときは人間を避ける。だから、人がひんぱんに出入りする店先などには巣をかけない。ツバメはそれを利用する。そういう店先の軒に巣をつくれば、嫌なスズメはやってこない。昔、ツバメがたくさん巣をかけると、店は繁盛するといわれた。話は逆であって、繁盛している店にツバメが集まってくるのである。

今、大都市にはツバメがめっきり少なくなった。かつてのように、どの通りを歩いていても、子育てのために餌を持ち帰るツバメが飛び交う姿は見られなくなった。おそらくツバメたちは、町そのもののつくりや、人間の存在が嫌いになったのではないだろう。町が人工的にきれいになりすぎて、餌にする虫があまりにも減ってしまったので、町ではひなも育てられなくなったから、都会には棲ま(注1)なくなったのである。

こういう事例を見ていると、自然保護とか自然との共生ということについて、少し考え直す必要があるのではないか、という気がしてくる。

多くの動物たちはわれわれが思っていたよりもずっとしたたかである。自分たちの生活の基盤になる条件さえそろっていれば、たとえその条件が人工のものであろうとも、そしてそこをたくさんの人間がうろうろしていようとも、平気で棲みついてしまう。カラスやツバメのように、人間がいることをむしろ利用しているものだって、けっして少ないとはいえない。都市周辺で急速に増えつつあるタヌキやキツネもその例である。人間がいるおかげで豊富な食物がたやすく手にはいるようになった。命がけで食物を探す必要はなくなったのだ。

けれど、都市化によってツバメは餌を失った。モンシロチョウ(注2)は日なたを失った。

(日高敏隆『春の数えかた』による)

(注1)棲む:住む

(注2)モンシロチョウ:チョウの一種類

ツバメが人家の軒先に巣をつくる理由として適当なのはどれか。
どっかい
4 ツバメの嫌うスズメが、人のいるところではひなを育てないから
66
筆者によると大都市でツバメが少なくなったのはなぜか。
どっかい
4 食物を得るのが難しくなったから
67
多くの動物たちはわれわれが思っていたよりもずっとしたたかであるとあるが、どのような点でしたたかだと筆者は考えているか。
どっかい
4 人間を避けることができれば、都会に棲みつく
68
この文章で筆者が言いたいことは何か。
どっかい
3 自然との共生を考える際には、動物の生存に必須の条件を尊重すべきである
問題13 右のページは、「機器・道具コンテスト」の案内である。これを読んで、下の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
69
本文

生活便利化協会 2012「生活を便利にする機器・道具」コンテスト 募集案内

1.部門・参加資格

①開発部門:企業、高校生以上の一般市民を対象に、生活を便利にするオリジナルな機器を募集します。

②アイデア部門(特定課題と自由課題):中学生以上の一般市民を対象に、便利な道具のアイデアを募集します。特定課題:片手で簡単に操作できる道具のアイデア。自由課題:「生活を便利にする道具」に関するアイデアで、特定課題に該当しないものなら何でもかまいません。

2.応募

①応募方法:開発部門の応募には、機器の実物の動きや使い方がわかるような動画が必要です。アイデア部門の応募には、アイデアが具体的にイメージできるようなイラストが必要です。応募はすべて生活便利化協会のホームページからおこなってください。応募フォームに必要事項を記入の上、必要なものを添付して送信してください。応募フォームに添付できないものは郵送してください。

②応募期間:2012年6月15日~7月15日

3.選考方法:開発部門は、独創性のほか、実用性、有効性、コストパフォーマンスを基準に審査します。一次審査は実物の動画を含めた書類審査、二次審査は模型および書類審査です。

4.発表・表彰:2012年8月にホームページ上で入賞作品を公表し、応募者にも結果を通知します。開発部門の入賞作品は、「2012生活便利化フォーラム東京」で表彰・展示され、デモンストレーションも行われます。アイデア部門の入賞作品は、同フォーラムで表彰され、試作品化されます。

応募者一覧:

山田(小学生):帽子のようにかぶれる雨傘、提出可能なもの=試作品とイラスト

鈴木(高校教師):片手で簡単に開けられる缶切り、提出可能なもの=アイデアのメモ

チェン(会社員):ふたがあけやすくこぼれにくい水筒、提出可能なもの=試作品

川村(大学生):片手で楽に入力できるキーボード、提出可能なもの=イラスト

次の四人のうち、現段階でアイデア部門の特定課題の応募条件を満たしているのは誰か。
どっかい
2 鈴木さん
70
前川さんは、小さい子供を乗せたまま階段をスムーズに上り下りできる仕組みを持ったベビーカーの実物を見て審査してもらいたいと思っているが、前川さんはどの部門に応募するのが適切か。また、応募の段階で必ず提出しなければならないものは何か。
どっかい
3 開発部門に応募し、実物の動きなどがわかるような動画を提出する。
{SHORT_TITLE}
3
聴解
Chokai (Listening) (Soal 1–23)
問題1 問題1では、まず質問を聞いてください。それから話を聞いて、問題用紙の1から4の中から、最もよいものを一つ選んでください。
1
1番
ちょうかい
2 Ilustrasi/pilihan 2
2
2番
ちょうかい
2 水の量を減らす
3
3番
ちょうかい
1 ごみ袋を買う
4
4番
ちょうかい
3 一箱に入れるクッキーの量
5
5番
ちょうかい
4 手数料を払う
6
6番
ちょうかい
1 商品の開発
問題2 問題2では、まず質問を聞いてください。そのあと、問題用紙のせんたくしを読んでください。読む時間があります。それから話を聞いて、問題用紙の1から4の中から、最もよいものを一つ選んでください。
1
1番
ちょうかい
4 えいようがある食事をすること
2
2番
ちょうかい
2 実験の順番を間違えたこと
3
3番
ちょうかい
1 すでに他社から類似の製品が出ているため
4
4番
ちょうかい
4 値段が手ごろなところ
5
5番
ちょうかい
3 テレビコマーシャルに人気俳優を起用する
6
6番
ちょうかい
1 ユニークなアイデアが出せること
7
7番
ちょうかい
3 省エネへの意識を持ち続けたいから
問題3 問題3では、問題用紙に何も印刷されていません。この問題は、全体としてどんな内容かを聞く問題です。話の前に質問はありません。まず話を聞いてください。それから、質問とせんたくしを聞いて、1から4の中から、最もよいものを一つ選んでください。
1
1番(音声のみ、問題用紙に印刷なし)
ちょうかい
3 Ilustrasi/pilihan 3
2
2番(音声のみ、問題用紙に印刷なし)
ちょうかい
3 Ilustrasi/pilihan 3
問題4 問題4では、絵を見ながら質問を聞いてください。矢印の人は何と言いますか。1から3の中から最もよいものを一つ選んでください。
1
1番(イラスト参照)
ちょうかい
3 Ilustrasi/pilihan 3
2
2番(イラスト参照)
ちょうかい
3 Ilustrasi/pilihan 3
3
3番(イラスト参照)
ちょうかい
3 Ilustrasi/pilihan 3
4
4番(イラスト参照)
ちょうかい
2 Ilustrasi/pilihan 2
問題5 問題5では、長めの話を聞きます。この問題には練習はありません。メモをとってもかまいません。
1
1番(音声のみ、問題用紙に印刷なし)
ちょうかい
3 Ilustrasi/pilihan 3
2
2番(音声のみ、問題用紙に印刷なし)
ちょうかい
2 Ilustrasi/pilihan 2
3
3番 質問1:ロボット館・未来館・化石館・歴史館のうちどれか
ちょうかい
3 化石館
3
3番 質問2:ロボット館・未来館・化石館・歴史館のうちどれか
ちょうかい
2 未来館